ねこささやなぎの閑話休題で「中学生の時、救急搬送された話」をしましたが、当時(平成初頭)は校則で男子は丸刈り強制でした(だから、「金八先生」なんかのドラマを観ても、みんな長髪(というか普通の髪型)なので、生徒に同年代としての共感を全然持てなかった(笑))。
自分の育った福島県はほぼ完全に丸刈りだったので全国的なものだと思っていましたが、調べてみると1980年代の中頃には全国で30%台程度になっていたようなので、特に強固な地域だったようですね。
丸刈りの「教育的効果」は色々とデータでも否定されているようですが、むしろ丸刈り校則に固執する田舎ほどヤンキー文化も根強いという、逆の相関関係は存在するんじゃないか?と感じます(笑)。まあ、丸刈りという「異様な風体」にしておく事で「中学生が何か悪い事している」と発見しやすくするマーカー的な意味合いもあったのでしょう。
現在は全国的に公立中学校の丸刈りは全廃されているようですが、それによる弊害なんて与太話としても言われないですよね。「当時の精神的苦痛に対し謝罪と賠償を!」なんて言いませんが、丸刈りの髪の長さを測る頭髪検査なんかに時間と労力を割いていたのは、後世である現在から見れば「バカバカしい」以外の言葉がありません。
ところで、何せ「坊主頭」というぐらいで、僧侶以外の男が丸刈りをするようになったのは、皇位継承の男系男子限定と同じく明治時代からです。月代を剃るなどはあったけど、髷はむしろ「長髪」だったわけで、「伝統」ではもちろんない。
「丸刈り強制」は因習以外の何物でもなかったし、それが無くなった後から見ると、それに固執していた事の愚かしさがいっそう顕著になります。
男系男子固執って、もはや意味をなさなくなった「謎校則」を、思考停止しながら口うるさく振りかざす生徒指導係みたいな精神性なんじゃないだろうか。
アノ人やアノ人やアノ人なんかを、そうした教師になぞらえてイメージしてみると、吹き出しちゃうぐらいイメージにピッタリですね(笑)。





















